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知らないと危ない?インボイス制度って何?

2022.01.21

働き方

知らないと危ない?インボイス制度って何?のメインビジュアル

2023年10月1日から施行されるインボイス制度。
個人事業主やフリーランスで活動する人にとっては“死活問題”と言われる制度ですが、その背景には益税の抑制や税の公平性を求める国の方針があります。

今回は、インボイス制度が導入されるに至った事情について掘り下げます。

インボイス制度導入の背景にある益税問題の解消と国の税収増加

身一つで仕事をし、自分の得意な分野で稼ぐフリーランス。収入を増やすためには、たくさんの案件をこなすか単価を上げるかなど「攻め」の部分が大事になってきます。
一方、「守り」の部分では毎年の納税額を少しでも抑える節税対策も必要になってくるでしょう。
そんな状況のなか、2023年10月1日から施行されるインボイス制度(適格請求書等保存方式)は、個人事業主やフリーランスで活動している人にとって、不利益が生じる可能性があると話題になっています。

インボイス制度導入の背景には、発注者側の課税事業者と受注側のフリーランスの取引で発生する適用税率や消費税額を明確化し、いわゆる“益税問題”の解消を図る目的があります。
現行の税制度では、本来国に納税されるべき消費税の一部が事業者の利益になってしまっています。
それは、法令で定められた簡易課税制度と事業者免税点制度によってもたらされていると言えるでしょう。

簡易課税制度は、中小企業における事務負担の軽減を目的としたもので、課税対象の売り上げに各業種ごとに定められた「みなし仕入率」を掛け算することで、納税額を計算する方法です。
これによって、納税事務の簡素化はもとより原則課税方式と比べて納付する消費税を安く抑えることができ、事業者の手元に益税が残るわけです。
また、売上が1,000万円以下の事業者あるいはフリーランスが対象となる事業者免税点制度は、消費税の納付が免除される仕組みです。
特に免税事業者は、本来納めなくてはならない消費税を免除できていたがゆえ、益税の恩恵を一番受けやすかったのです。

こうした益税問題は、2019年10月に消費税率の引き上げや軽減税率が導入されたことで、税の公平性の是非が一層問われるようになりました。

仕入税額控除の基本的なしくみ

上の例では受け取った消費税分1,000円から、仕入れで支払った消費税分800円を引いて、差額の200円を税務署に納めることになります。
そしてこの仕入先が「免税事業者」であった場合は、預かり消費税分の200円は納付を免除されているため、国としては税収がその分少なくなることになります。

免税事業者と課税事業者の違い

▼免税事業者

▼課税事業者

こうした背景から、負担するべき納税額の透明化を行うことで益税を抑制し、税の公平性を保つためにインボイス制度が導入されるのです。別の見方をすれば、国の財政健全化を図るための制度と捉えることもできます。

言うなれば、このインボイス制度はこれまで“取りあぐね”ていた消費税を、しっかりと徴税する枠組みとも受け取れるわけです。

インボイス制度の仕組み

インボイス制度とは簡単に言うと、「適格請求書などの保存を、仕入税額控除の新たな要件とする制度」です。2023年10月以降、消費税の課税事業者は、仕入れ等の際に「適格請求書」を受け取らないと仕入税額控除を受けられず、消費税の納税額が増えてしまいます。

適格請求書が無い場合、課税事業者が受けられる仕入税額控除の額は段階的に減っていき、2029年10月からはゼロになります。免税事業者は適格請求書を発行できないため、課税事業者が免税事業者との取引を減らしていく可能性があります。この意味において、免税事業者にとっても無関係な制度とは言えません。

インボイス制度が始まれば、これまで納税を免れていた多くの免税事業者も、クライアント先の意向で止むを得ずに納税するケースも出てくるでしょう。あるいは、預かり消費税分を単価から差し引くようにクライアントから求められることも起き得ます。
だからこそ、フリーランスとして活動するクリエイターやデザイナー、ライターなどは、インボイス制度にまつわる基本的な知識やメリット・デメリット、対応すべきポイントなどをしっかりと理解しておくことが求められるでしょう。

特に対策や準備をせず、インボイス制度の成り行きに任せてしまえば、思わぬ収入減や仕事先の打ち切りが起こってしまうかもしれません。
まずできることから始め、インボイス制度が導入されても慌てないように下地を整えておくことが大事になるのではないでしょうか。

別のブログでは、5分でもわかる「フリーランスクリエイター向けの」インボイス制度について解説しているので、ぜひそちらも読んでもらえたらと思います。

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