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5分でわかるフリーランスクリエイター向けのインボイス制度

2022.02.01

働き方

5分でわかるフリーランスクリエイター向けのインボイス制度のメインビジュアル

ここ最近、個人事業主やフリーランスの間で「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」が話題に上がっています。
2023年10月1日から施行される税制度のことで、巷では“フリーランスに激震が走る2023年問題”とも呼ばれていたりします。
つまりインボイス制度導入が、さまざまな業界における取引プロセスや商習慣に大きな影響をもたらす可能性があり、事前に情報や基礎知識をインストールしておく必要があるのです。

そこで今回は、フリーランスとして活躍するクリエイター向けに、インボイス制度について猫でもわかるように解説していきたいと思います。

インボイス制度とは

そもそもインボイス制度は、仕事を発注する企業側(課税事業者)と案件を受注するフリーランス側の双方に適用されるものです。
消費税に関する不正を防ぐため、取引ごとに適用される税率や消費税額などを正確に伝える新しい請求書の取り決めといった形で捉えるとわかりやすいかもしれません。

※詳しい解説はこちらをご覧ください。

インボイス制度が導入されるきっかけになったのは、2019年10月の消費税10%への引き上げと軽減税率制度の実施です。
軽減税率の導入によって消費税8%と10%が混在するようになったなか、「軽減税率の対象になる取引」を把握する必要性が出てきました。
そこで、2023年10月から施行されるインボイス制度を皮切りに、請求書上で正確に消費税額を把握できるようにし、取引に透明性を持たせるようにするわけです。

一見、消費税の明確化がされるので良さそうに思えるかもしれませんが、「フリーランスが知っていないと痛い目に合う」こともあるので、次に説明したいと思います。

よくフリーランスは「稼ぎすぎると確定申告が大変になる」「節税するなら法人化した方がいい」と言われることがあります。
こちらに該当するのは2年前の売り上げが1,000万円以上を超えるフリーランスで「課税事業者」と呼ばれます。
対して、売り上げが1,000万円以下のフリーランスは「免税事業者」扱いになり、消費税の納税が免除されます。しかし、免税事業者はインボイス制度対象外であるがゆえ、法に沿ったインボイス(適格請求書)が発行できないことになっています。

インボイス制度では、仕事を発注する課税事業者側のインボイス発行が義務化されます。
仮にインボイスを発行できない免税事業者のフリーランスと取引した場合、仕入税額控除の対象外となり、仕事を発注した企業は消費税を全額負担しなければならなくなります。
発注企業側は、免税事業者のフリーランスとの取引が多くなればなるほど、その分消費税の負担が増えるので、インボイスを発行できる課税事業者と取引した方がコストを抑えることができるわけです。
発注企業も外注費を削減した方が、持続的な健全な企業経営ができるため、今後は取引先のフリーランスが「免税事業者」か「課税事業者」かで、仕事を依頼するか否かを判断するケースも出てくると言えるでしょう。

そんななか、フリーランスが憂慮するべきことは「単価のダウン」と「顧客の離反」です。

法に沿った会社経営をするのは至極真っ当であり、免税事業者のフリーランスは「課税事業者になるように求められる」ことも考えられるでしょう。
インボイスの発行ができないと、仕事を依頼する企業側の納税負担が増えてしまうからです。あるいは、今まで請求していた消費税分の単価を下げることを要求される可能性もあります。

消費税分の単価が下がるだけではまだしも、企業の節税観点から「インボイス発行できないフリーランスとは取引しない」と言われてしまえば、最悪食い扶持を失ってしまうことも考えられます。

もちろん、必ずしも免税事業者のフリーランスだからといって損をするとは言い切れません。実際にインボイス制度が始まってみないと、どのように商慣習が変わっていくのかは誰にも予想できないと言えます。

ただ、事実として上記に記載してきた内容は知識として抑えておくのが賢明です。
売り上げが1,000万円以下のフリーランスであっても、考えられるリスクを鑑みて課税事業者になるか。もしくは免税事業者のままで仕事を続けていくか。

いずれにせよ、来るべきインボイス制度の導入に向けての準備や対応策を検討するのは早いに越したことはありません。

フリーランスの活動への影響を最小限に抑えるためにも、ぜひ情報収集に努めてみるといいのではないでしょうか。加えて、既存の取引先とのさらなる信頼関係の構築やインボイス制度に対する意向の把握、新たな顧客の開拓など、できることから始めていくのもひとつの手です。

そもそもインボイス制度って何?という方は、こちらに解説記事を書きましたのでぜひご覧ください。

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