まだ大丈夫、の正体。採用広報を後回しにした企業で起きがちなこと
2025.12.24

目次
採用広報を「やらない」という選択について整理する
採用広報の話になると、「まだ困っていないから」「今は必要ない」という判断がされることがあります。この判断自体は、決して間違いではありません。採用広報はすべての企業にとって必須の施策ではないからです。
ただ、実務の現場で気になるのは、「やらない」という判断が、現状維持のつもりで選ばれているケースです。採用広報を後回しにすることは、結果的に将来の選択肢を減らす判断になっていることもあります。
なぜ「後回し」が問題になりやすいのか
多くの施策は、課題が顕在化してから着手しても間に合います。ただ、採用広報は少し性質が違います。短期的な改善よりも、時間をかけて効いてくる側面が強いからです。
採用が厳しくなってから始めようとすると、すでに余力がなく、準備に十分な時間を割けないという状況になりがちです。
現場でよくあるのは、こういう流れ
採用は今の手法で回っている
忙しく、情報整理に手が回らない
市場が変わり、急に採用が難しくなる
この段階で採用広報を検討しても、選択肢が限られてしまいます。
採用広報が「準備型」の取り組みである理由
採用広報は、広告のように出せばすぐに結果が返ってくるものではありません。情報を整理し、言語化し、少しずつ蓄積していく必要があります。
時間が必要になる要素
社内の認識を揃える
情報を言葉に落とす
求職者目線で過不足を調整する
これらは、忙しい採用フェーズに入ってから一気に進めるのが難しい作業です。逆に言うと、余力がある時期にしか取り組みにくいという特徴があります。
「今は回っている」状態が続くとは限らない
採用が回っていると、「このやり方でいけている」という感覚になりやすいものです。実際、過去の実績があると、その成功体験に引っ張られることもあります。
ただ、採用市場や職種構成、企業フェーズが変わると、同じやり方が通用しなくなることもあります。
変化が起きたときに起きやすいこと
状況 | 起きがちな問題 |
|---|---|
採用人数が増える | 説明が追いつかない |
市場が変わる | 条件比較で不利になる |
職種が変わる | 会社理解が浅いまま応募が来る |
これらは、採用広報があればすべて解決するわけではありません。ただ、準備がないと対応の幅が狭くなります。
採用広報をやらない判断が意味するもの
採用広報をやらないという選択は、悪い判断ではありません。ただし、それは「何も変えない」ことを意味するわけではありません。
実務的に見ると、次のどちらかになります。
今のやり方が今後も通用すると判断している
将来の変化を受け入れる覚悟をしている
どちらでもない場合、後から「選べない状態」に陥りやすくなります。
実務でよくある相談と、判断が変わる瞬間
制作や支援の相談では、次のような言葉をよく耳にします。
「もっと早く考えておけばよかった」
「忙しくなってからだと無理でした」
「準備する時間がなかった」
これらは失敗談というより、タイミングの問題として語られることがほとんどです。
整理すると見えてくること
今は採用のどこに余力があるか
余力があるうちに、何を残しておけるか
将来、何を選べる状態でいたいか
ここを整理するだけで、「今やるべきかどうか」の判断がしやすくなります。
採用広報を考えるタイミングを見極めるチェック項目
最後に、自社の状況を当てはめるためのチェック項目を挙げます。
今の採用は、忙しくなっても回り続けそうか
市場や条件が変わったとき、別の打ち手があるか
採用の説明や判断材料は、すでに残っているか
これらに少しでも引っかかる点があれば、採用広報を「今すぐやるかどうか」ではなく、「いつ考えるか」という視点で捉えてみてもよいかもしれません。
まとめ|採用広報は、未来の選択肢を残すための準備
採用広報は、困ってから始めるための施策ではありません。むしろ、困らないために準備しておく取り組みです。
今の採用が回っているかどうかだけで判断するのではなく、この先、どんな状況でも選択肢を持てているかという視点で見ると、位置づけが変わってきます。
SAVVYでは、「やる前提」ではなく、「今考えるべきかどうか」を整理する段階からのご相談もお受けしています。
まだ何も決まっていない状態でも構いませんので、気軽に声をかけていただければと思います。


