採用がうまく進まない会社は、情報整理でつまずいている
2025.12.22

目次
採用がうまく回る会社と、手が止まってしまう会社の違い
採用広報に取り組もうとしたものの、「何を発信すればいいか分からない」「更新が続かない」という声は少なくありません。最初は意欲的に始めたはずなのに、いつの間にか手が止まり、結果として「やっても意味がなかった」という評価になってしまうこともあります。
ただ、こうしたケースを見ていくと、うまく回っていない会社の問題は発信量や運用体制以前に、そもそも何を伝えるべきかが整理されていないことにある場合がほとんどです。採用広報は発信の話であると同時に、情報整理の話でもあります。
「語れることがない」と感じてしまうのはなぜか
採用広報が止まる理由として、「うちには特別な強みがない」「他社と比べて語れることがない」という自己評価が語られることがあります。ただ、実務で見ている限り、実際に何もない企業はほとんどありません。
問題は、強みがないことではなく、それが言葉として整理されていないことです。
現場で起きがちな、こんなすれ違い
社内では当たり前すぎて話題に上らない
人によって説明内容がバラバラ
面接では話しているが、文章にしていない
こうした状態では、「発信しよう」と思った瞬間に立ち止まってしまいます。結果として、更新が属人化したり、継続できなかったりするわけです。
採用広報で伝えるべき情報は、感覚的な話ではない
求職者が見ているのは「判断できるかどうか」
採用広報というと、社風の良さや働きがい、ビジョンといった抽象度の高い話を想像されがちです。ただ、求職者の視点に立つと、それ以前に知りたいことがあります。
どんな仕事を、どんな環境でやるのか
期待される役割は何か
自分がそこでやっていけそうか
これらは感情的な共感というより、判断材料としての情報です。採用広報が機能している会社ほど、こうした情報が過不足なく整理されています。
情報が整理されている会社と、されていない会社の違い
ここで、よくある差を整理してみます。
観点 | 整理されていない状態 | 整理されている状態 |
|---|---|---|
情報の出どころ | 人によって違う | 共通の言語がある |
内容 | 抽象的・断片的 | 具体的・再現性がある |
発信 | 思いつき・単発 | 積み重ねができる |
採用 | 説明に時間がかかる | 判断が早い |
採用広報は、この「整理されている状態」を外に出す行為だと考えると、役割が見えやすくなります。
採用広報でよくある誤解
「まずは発信してみないと分からない」
確かに、完璧に整えてから始める必要はありません。ただし、最低限の整理がないまま発信を始めると、途中で必ず詰まります。
ここを見誤ると起きやすいこと
ネタ切れが早い
毎回トーンが変わる
採用ページと面接内容が噛み合わない
これは運用の問題というより、中身が固まっていない状態で走り出していることが原因です。
現場でよく聞く相談と、整理すると一気に進むポイント
制作や支援の相談で多いのは、「採用広報を強化したい」という言葉です。ただ、話を深掘りしていくと、
実は何を伝えるか決まっていない
社内で認識が揃っていない
情報はあるが、整理されていない
という状態が非常に多かったりします。
立ち止まって整理したい、3つの視点
求職者は、何に迷いそうか
その迷いを解消する情報は何か
それはすでに社内にあるか
この3点を整理するだけで、「書けること」が一気に増えるケースも珍しくありません。採用広報は、新しい情報を生み出すというより、すでにある情報を使える形にする作業でもあります。
採用について考える前に、整理しておきたい視点
自社の状況を当てはめて考えるためのチェック項目として以下3点があります。
自社の仕事や環境を、第三者に説明できるか
面接でよく出る質問は、整理されているか
情報が人ではなく、仕組みに紐づいているか
ここが曖昧なままだと、採用広報は続きません。逆に言えば、ここが整理できていれば、採用広報は自然と回り始めます。
まとめ|採用広報は「発信」ではなく「情報整理」の延長にある
採用広報の成否を分けるのは、発信力や表現力ではありません。何を言語化できているか、どこまで整理できているかが、そのまま成果に影響します。
もし、「採用広報をやりたいが、何から手をつければいいか分からない」と感じているなら、発信の前に情報整理から始めるのも一つの選択です。
SAVVYでは、コンテンツ制作以前の整理段階から一緒に考えるご相談もお受けしています。
まだ施策と呼べる状態でなくても構いませんので、気軽に声をかけていただければと思います。


